家を老朽化させないためのテクニック
家は一生のうちで最も高い買い物といわれており、人生の半分以上をその場所で生活するとなると、できるだけ家を老朽化させずに良い状態を保つ対策を取ることが重要になります。マイホームは家を購入し、住宅ローンを支払い終えれば完了と思いがちですが、実際は気候や生活上の摩滅や汚れが蓄積していき、経年劣化により徐々に老朽化していくといわれています。一般的に家が老朽化してしまう原因として挙げられるのが、シロアリや腐食やカビ、害獣や雑草、塩害などがあります。
特に住宅の最大の敵といわれているシロアリは、乾燥した木材を好む習性があることから気付いた時には家の柱の内部が食い荒らされてしまうことも少なくありません。シロアリは寒い冬であっても活発に行動するため、老朽化させないテクニックとしてはこまめに家の状態をチェックして、シロアリが発生している場合は専門業者に依頼をして薬剤散布など駆除の対策を行うようにしましょう。
また定期的なシロアリ被害を確認する方法として、多くの専門業者がシロアリ点検を無料で行ってくれます。老朽化を防ぐためにもシロアリ点検や予防のための薬剤散布を行うことや、家の中に湿気をためないようにすることも大切なのでこまめに換気をして室内の湿度管理を行うことも大切です。
家の腐食やカビは湿気の多い梅雨の季節に起こりやすいとイメージされがちですが、冬場に室内で起こる結露も原因の一つだと考えられています。また老朽化が進むことで雨漏りや排水管の亀裂が発生することもあり、木材の腐食やカビによる健康被害が起こる可能性が出てきます。また室内の湿気はシロアリ発生の原因にもなるので、シロアリ対策と同時にカビと腐食対策として室内はできるだけ乾燥した状態を保つように心がけましょう。
冬場は換気が難しい地域もあるので、床下換気扇や乾燥剤を利用したテクニックが効果的です。部屋の断熱性能を上げるリフォームで結露を防ぐ方法もあり、早めに業者に相談をしてみることで老朽化を食い止めることができます。
天気の悪い日は洗濯物を室内干しするご家庭も少なくありませんが、室内干しは湿度を急激に上げるのでカビの発生率が高くなります。特に和室がある住宅などは畳など自然素材がダメージを受けやすいので、室内干しをしないためにも洗濯乾燥機の導入などを検討することもおすすめです。
海沿いに住宅を建てた場合の注意点は塩害であり、潮風が吹き付けることで鉄筋を腐食させてコンクリートにヒビ割れが発生します。これから建てるという場合は鉄筋とコンクリートの距離を十分に取ることや、合成樹脂コーティングの施工などが効果的です。すでに建てられた家の対策としては、外壁塗装で塩害に強い専用の塗料を利用するテクニックが効果的です。